・ネットワークスペシャリストの資格を取りたいんだけど、どう勉強したらいいんだろう
・勉強法とか、対策とか、ないんだろうか
・なんか効率的な勉強法があるとうれしんだけどなぁ
ネットワークスペシャリストの取得を目指す人に向けて、勉強法、対策、オススメ参考書、攻略のポイントをまとめました。
ネットワークスペシャリストの資格を取得すると以下のような表彰状がもらえます。
ネスペは難関資格でもあるので、合格すれば、すごく自信がつきますよ!
是非、本サイトを参考にネスペの取得を目指してください。
2015年に取得していますが、問題の傾向や対策はずっと変わってないです。
当サイト管理人のネスペ取得の前提
管理人(ユーゾウ)は情報系学部出身ですが、コンピュータグラフィックスや音声を扱っていたので、プログラミングはよく知っていましたが、ネットワークは全く勉強していませんでした。
ネットワーク技術について学んだのは社会人になってからです。
ネットワークスペシャリストを取得したのは入社して5年目で、それまでにCCNA/CCNPを持ってました。実機の操作の経験も3年ぐらいです。
入社2年目に1回目の記念受験後、2回落ちて、4回目の試験で合格しました。(辛かった(泣)
学生の方も1回で合格している人もいますし、しっかり勉強すれば合格できます。
ネットワークの基本・基礎の勉強
それでは解説していきます。
ネットワークの基礎は一通り勉強してて大丈夫って方は、この章を読み飛ばしてください。
ネットワークスペシャリストは、単純に過去問題に取り組んで、問題や答えを暗記しただけでは太刀打ちできません。
しっかりと基礎を固め、一つ一つの技術に向き合い理解することが必要です。
上記のような細かい技術の仕組みを理解しないとダメなんです。
ネットワークの基礎を学ぶならこれ! 今も昔も変わらない。
インターネットの始まりから、通信の仕組み、IPヘッダ、TCPヘッダ、等、詳しいことが載っています。実務に効いてくるので、初心者はまずこれ!
応用編と書いてますが基礎と受け取り、これも一通り読んでおくのが良いです。
マスタリング本は他にもルーティング、情報セキュリティ等が出ていますが、全部揃える必要はないでしょう。値段も高いですしね。
特にオススメの基礎固めは、この本!!
IT資格取得に向けた研修を多く開催しているアイテック(itec)さんが出版しているネットワークスペシャリストの資格取得向けの本です。
問題を解く上での考え方の基礎となる仕組みを細かく説明してくれています。
様々な技術の通信シーケンスや具体的なNW構成を示して、説明されています。
信号方式から始まり、IP、TCP、VoIP、メール、経路制御、セキュリティプロトコル、暗号化 等、幅広く記載しています。
本としては古いですが、基礎技術は今も昔も全く変わってません。
レガシー系の話も盛り込まれていて、基礎固めに効きます!
変な知識が身につくということも全くないでしょう。
午前Ⅰ・Ⅱ対策の勉強法と参考書
それでは、ここから具体的な対策について記載します。
午前Ⅰ・Ⅱはマークシート方式で、暗記問題ばかりです。
ポイントは、以下2点です!!
① 過去問題(10年間分ぐらい)を大量に解きまくる
② 過去問題を2~3周する
10年間分ぐらい解いたら、同じ問題が何度も登場していることに気づくでしょう。
何度も解けば、もはや計算問題で計算する必要がないぐらいになるので、当日の試験で見直す時間に余裕ができます。
まぁそれぐらい午前Ⅰ・Ⅱは過去問題を流用しているってことです。
高度試験の午前Ⅰの解答ロジックが分からない人は以下の本で学ぶのが良いです。
カテゴリ別に学習事項と問題を掲載しているので、体系的に学ぶことができます。
午前Ⅱは、上で紹介した基礎固めの本を読んでおけば7割以上は大丈夫です。
60点以上必要なので、7割あれば十分ですね。
とにかく午前Ⅱの問題を解きまくりたいって方は以下のWebサイトがお勧めです。
問題によっては解説もあります。解説の無いものはググれば大丈夫です。
・ネットワークスペシャリスト過去問道場
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)のページにも過去問題が大量に掲載されています。
・IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)過去問題
午後Ⅰ・Ⅱ対策の勉強法と参考書
それでは次にメインとなる午後Ⅰ・Ⅱ対策についてです。
午後Ⅰ・Ⅱ対策でも過去問題を大量に解く経験が重要です。
午前Ⅰ・Ⅱと全く同じですが、以下2点が勉強法のポイントです。
① 過去問題(10年間分ぐらい)を大量に解きまくる
② 過去問題を2~3周する
以下の本はカテゴリ別に午後Ⅰ・Ⅱの過去問題を掲載して解説しているので、苦手分野の把握や、学びたいところから学習できるので効率的に勉強できます。
そして特にオススメの本がコレ!!
左門 至峰さんが著書のネットワークスペシャリストの最も詳しい過去問解説シリーズ
Amazonのレビュー半端ない!!
こいつに勝る解説書はありません。
これのおかげで合格できたといっても過言でない。
ネスペの剣(25年度版)⇒道(26年度版)⇒礎(27年度版)⇒魂(29年度版)⇒知(30年度版)⇒R1(R1年度版)って感じで続いています。
それぞれ1回分しか収録されていませんが、めちゃくちゃ詳しいです。
正解の解答だけでなく、他の解答の可能性がないことまで解説しているので、正解を導き出すまでの考え方が身に付きます!!
1冊と言わず、2,3冊購入してジャンル別の対策をすると良いと思います。
僕はそうしました。
1年分解いて、解説読んで、調べたりしてると4時間は使うので、1日1年分のペースが良いと思います。
午後Ⅰ・Ⅱ対策の攻略のポイント
ネットワークスペシャリストの基礎・対策について解説しました。
最後にネットワークスペシャリスト攻略におけるポイントをお伝えします。
参考書や過去問題を大量に解き、自分で見つけた攻略のポイントです。
① 答えは問題文にちりばめられている(文中に因果関係が書いてる)
② 問題文中の言葉を使って解答文章を作成する
③ 減点されないために言葉を間違えた用語で覚えない
④ 過去問を解いて、解答に使える言葉や文章のストックを持つ
⑤ 時間を図って過去問を解く
⑥ すぐに答えを見ないで考える癖をつける
⑦ 各ジャンルの過去問題を解いて苦手分野を把握する
⑧ 過去問の記述し問題を頭の中でやらない 絶対ノートに文章を書いてみる
⑨ 正解は一つに絞られるように作られていて、別解は無い。ほぼ一意の回答になる
⑩ 新技術なら基本知識で解けるよう工夫されているし、丁寧に解説されている
⑪ 理由を問う問題は「~から」、目的を問う問題は「~ため」で文末を締めくくる
⑫ 記述式問題は、部分点もあるから、あきらめずに絶対に書く
対策のポイントについて
特にポイントの③、④に注目してほしいです。
そもそも、記述式問題を解くのに、どんな言葉を使って文章を作ればいいのか慣れる必要があります。たくさん問題を解いて言葉・文書のストックを持ちましょう!!
イメージを言語化できないと記述し問題で躓きます。
例えば以下みたいなのです。
・パケットを破棄する
・サーバ間の接続用トンネルを終端
・フラグメンテーションの発生
・〇〇ドメインの権限を委譲
・帯域の圧迫
・ネットワークの輻輳
・CPU処理の負荷
・有効なセッション情報の維持
・EAPフレームの透過転送機能
・代理応答する
・暗号化されたデータの盗聴
・IPアドレスの重複割り当て
・MACアドレスに対応付けたIPアドレス
・SW単位にVLANを設定、同一VLAN
・TCPコネクション、UDPデータグラム、SIPセッション
・ウィルス対策ソフトの定義ファイルの更新
・キャッシュ情報、履歴情報
・UDPパケットではなく、正確にはUDPデータグラム
何が苦手で何が得意か把握しよう
様々なジャンルの午後Ⅰ・Ⅱを解いていると苦手分野と得意分野が分かってきます。
ネットワークのフィルタリングや経路制御、VLANの問題は得意だけど、SIP、DNSの問題は苦手だなぁって。
得意・不得意を把握して、不得意分野を克服するのが大事です。
人に全然説明できそうにない技術は間違いなく、苦手分野です。
苦手分野を見極めるのに技術用語を関連する用語とグルーピングして並べてみてください。並べた後に眺めてみると良いです。何が苦手が見えてくるはずです。
こんな感じに
・DNS
- TXTレコード
- CNAMEレコード
- Aレコード
・SIP
- SIPのNATトラバーサル
- SIPのvia
・無線LAN
- ローミング
- 隠れ端末
- 802.1n/g/a/b/ac
- WEP/WAP/TKIP/AES
どんな目的で使うプロトコルか?、シーケンスは?、パケット構造・サイズは?、セキュリティ系の設定は?NATでパケットをうまく変換できないときに、NATを飛び越えるときの仕組みは?って、振り返って考えた時に、この分野の説明できないかもって思ったら、それは苦手分野です。
まとめ
・ネットワーク技術の知識の基礎を固める
・午前Ⅰ・Ⅱは過去問題(10年分ぐらい)解きまくって2~3周する
・午後Ⅰ・Ⅱの記述式の答えは一つに絞れる
・午後Ⅰ・Ⅱの記述式に向けた言葉・文章のストックを持つ
・苦手分野と得意分野を把握して、不得意分野を克服しよう
実機で学ぶのもオススメ
書籍での勉強で十分ですが、実機で設定をしてみると、知識が身に付きやすいです。
Yahooオークション等で安いCisco製のルータの2台以上購入をして設定の練習をしたり、VMwarePlyaerをインストールしてCentoOS等でLinuxサーバの設定をしてみたり、Wiresharkでパケットキャプチャをしてパケットの中身を見てみてたり、技術に興味を持つことが重要と思います。
GNS3という自宅でネットワーク機器の設定の学習ができる強力なシミュレータもあります。以下で紹介しているので是非見てみてください。
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