・CCNA、CCNPの資格を取りたいんだけど、どう勉強したらいいんだろう
・勉強法とか、対策とか、ないんだろうか
・なんか効率的な勉強法があるとうれしんだけどなぁ
CCNA、CCNPの取得を目指す人に向けて、勉強法、対策、オススメ参考書をまとめました。
CCNA、CCNPに合格した認定者には、以下のような認定証カードがもらえます。
2010-2012年頃に当時CCNA、CCNPを取得しました。
当サイト管理人のCCNA、CCNP取得の前提
管理人(ユーゾウ)は情報系学部出身ですが、コンピュータグラフィックスや音声を扱っていたので、プログラミングはよく知っていましたが、ネットワークは全く勉強していませんでした。
ネットワーク技術について学んだのは社会人になってからです。
CCNAを初めて取得したのは2010年で、その後CCNPを2012年に取得しました。
CCNPはCCNAの上位資格、まずCCNAを先に取ろう!
CCNPはCCNAの上位資格なので、まずはCCNAの取得からが良いです。
ちなみにCCNAの下位資格にあたるCCENTは2020年2月24日に廃止され、CCNAに統合されています。
現在のCiscoの資格認定の仕組み上、CCNPに認定されるには
CCNAを取得している前提で、「CCNPコア試験」と「CCNPコンセントレーション試験」を受験し、合格することで、CCNPに認定される仕組みになっています。
(2020年6月28日現在)
コア試験は必須の試験であり、コンセントレーション試験は6つの試験のうち、いずれかの1つの試験に合格すれば良い試験です。
CCNPコア試験(CCNP Enterprise):300-401 ENCOR
CCNPコンセントレーション試験
試験番号 | 分野 | 試験内容 |
300-410 | ENARSI | L3、VPNに関する内容の試験 |
300-415 | ENSDWI | SDWANに関する内容の試験 |
300-420 | ENSLD | ネットワークデザインに関する内容の試験 |
300-425 | ENWLSD | 無線LANデザインに関する内容の試験 |
300-430 | ENWLSI | 無線LAN実装に関する内容の試験 |
300-435 | ENAUTO | ネットワークの自動化に関する内容の試験 |
Ciscoの資格は度々改定が繰り返されています。
ひと昔前よりも出題範囲も広がっていて、毎回難易度が上がっています。
CCNA/CCNP取得に向けた基礎固め・勉強法・オススメ参考書
Ciscoは世界中で高いシェアを維持しており、基幹ネットワークであれば
大抵Ciscoを使っていることでしょう。
そのため、ネットワークエンジニアとしてCisco機器の操作は必須となります。
Ciscoのネットワーク資格であるCCNA、CCNPの勉強方法は以下の3つがお勧めです。
① 教科書で勉強
② 問題集で勉強
③ 実機操作で練習
昔は日経BPから出している以下の教科書がすごくわかりやすかったですが、最近は出版もされてないし、試験範囲も変わってきているので対応していません。
なので、現在は以下の本がオススメです。
現在は、こちらの本以外で、最新版の試験に対応したCCNAの問題集、CCNPの教科書・問題集が販売されていませんので、教材が出るまで待つしかなさそうです。
最新版の試験に対応した教科書の英語版はありますが、英語が読めないと厳しいです。。
もう一つのオススメなのは、Webサイトの教材「Ping-t」と「クラムメディア」です。
Ping-tのサイトはこちら
非常にリーズナブルなサイトで、Cisco試験の際にはお世話になりました。
Ciscoの試験といえば、Ping-tです。
クラムメディアのサイトはこちら
問題の的中率が高いですが、お値段も少し高いです。
そして、特に大事なのが実機の操作経験です。
実機の操作経験無しで、受験するのはハッキリ言って無謀です。
必ず実機操作を経験し、ネットワーク構築のいろはを身につけることをオススメします。
もちろん企業などに就職してから実機操作の訓練を受けて取得というのが王道ですが、独学で少しでも速くスキルを習得したい方には以下の方法があります。
① ヤフオクなどで実機を購入
② GNS3に対応している古い実機のIOSを入手し、GNS3で練習
③ Cisco dCloud上のCisco VRILで練習
④ VMware上で仮想ルータのCisco CSR 1000Vを使って練習
①ヤフオクなどで実機を購入
これが一番のオススメです。
ヤフオク等のオークションサイトでCisco機器が出回っています。
Catalyst 2960、Cisco1800シリーズ、Cisco891、Cisco892、Catalyst 3650辺りがオススメです。
既に練習を終えた人がヤフオクでオークションにかけていますので、安い値段で入手できます。
本気でエンジニアを目指しているなら、1万円程度で入手できるので、即購入しましょう。
L2スイッチ1台、ルータ3台ぐらいあればいろいろな練習環境を作成することができます。
最近ヤフオクを見るとCisco892FJの5台ぐらいがまとめ売りされていました。
Cisco892FJであれば、L2スイッチとしても代用できるので、Cisco892FJだけでの環境構築も良いでしょう。
例えば以下のような構成パターンが作れます。
練習用構成パターン①
パソコン 2台
L2スイッチ:Catalst2960 1台
ルータ:Cisco892FJ 3台
【設定】
・各々の実機でVlan設定、Interface設定、IPアドレス設定
・R1とR2間で冗長化プロトコルVRRP/HSRPの設定
・R1とR3、R2とR3間でOSPF/EIGRP/BGPの設定もしくはスタティックルーティング
・R1とR2のR3と接続するポートにAccess-listの設定
等
【試すこと】
・パソコンAからパソコンBにpingが通るか
・FTPソフトでFTP通信が飛ぶか
・パソコンAとパソコンBでWiresharkを起動し、パケットキャプチャできるか
・R1とCatalyst2960間のケーブルを断線させても通信できるか
といった練習ができるでしょう。
練習用構成パターン②
パソコン 2台
L2スイッチ:Catalst2960 1台
ルータ:Cisco892FJ 5台
【設定】
・各々の実機でVlan設定、Interface設定、IPアドレス設定
・R1とR2間で冗長化プロトコルVRRP/HSRPの設定
・R1とR2間、R3とR4間でPort Channel設定(帯域増強)
・R1とR3、R2とR4間でeBGPの設定と優先経路設定(MED、LocalPreference)
・R3とR5、R4とR5間でiBGPの設定、もしくはOSPFと再配送の設定
等
【試すこと】
・パソコンAからパソコンBにpingが通るか
・FTPソフトでFTP通信が飛ぶか
・パソコンAとパソコンBでWiresharkを起動し、パケットキャプチャできるか
・BGPの設定でちゃんとR1とR3間を優先経路にできているか
といった練習ができるでしょう。
練習用構成パターン③
パソコン 2台
ルータ:Cisco892FJ 3台
【設定】
・各々の実機でVlan設定、Interface設定、IPアドレス設定
・R1とR3間でIPSec/GRE/IPSec + GREのVPN設定
等
【試すこと】
・パソコンAからパソコンBにpingが通るか
・FTPソフトでFTP通信が飛ぶか
・パソコンAとパソコンBでWiresharkを起動し、パケットキャプチャできるか
・R1とR2間にHUBを挟んで、パケットキャプチャ用のパソコンを設置してもいいでしょう。
といった練習ができるでしょう。
Cisco892FJのところは、Cisco1812JやCatalyst3650(L3スイッチ)で代用してもいいでしょう。
機種によって設定できることも異なりますので、色々試すのもいいと思います。
②GNS3に対応している古い実機のIOSを入手し、GNS3で練習
GNS3はCisco機器などをエミュレートするシミュレーションソフトですが、こちらは閾(しきい)が高いです。
なぜなら、前提条件にCisco機器のOSであるiOSが必要になります。
ヤフオクでこれらのIOSが対応している機種がオークションにかけられていれば、購入してiOSを吸出し、GNS3に適用すれば動作します。
ただ、対応しているiOSは古い機種のものばかりです。
【対応しているiOS】C1700、C2600、C3620、C3660、C2691、C3725、C3745
対応iOSについてはこちらサイトへ
GNS3のダウンロードから設定を以下のページで紹介していますので、こちらも参考に見てみてください。
③Cisco dCloud上のCisco VRILで練習
以下のサイトで、Ciscoが提供しているクラウド環境でCisco機器を操作できます。
Cisco dCloudへのサイトはこちら
ただ、難点なのが空いている時間帯にしか操作の練習ができないこと
そして、全然空きがない・・・ってことです。
僕がアクセスした限りでは、全然空いていませんでした。
なので、全然オススメできません。
こちらの外部サイトで紹介している方がいます。
④VMware上で仮想ルータのCisco CSR 1000Vを使って練習
Ciscoのサイトから入手する仮想ルータ「Cisco CSR 1000V」を「VMware Workstation Player」や「VirtulBox」にインストールして使う方法です。
Cisco CSR 1000Vのダウンロードはこちら
Ciscoのアカウントを作成したら、Ciscoのサイトにログインし、上記URLをクリックしてください。
以下の画面が出るので、「ダウンロードボタン」を押せば、ダウンロードが開始されます。
Chromeだとエラーでダウンロード画面が出なかったので、edgeでアクセスするといいかもしれません。
まとめ
CCNA、CCNAPの資格取得に向けて、以下を行いましょう!!
・教科書で問題集で勉強する
・ヤフオク等で実機を購入し、実機操作の練習をする!
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